災害時に備えて “はたらくくるま”導入進む

2020年10月16日放送

ポイント
① 大規模災害に備えて、今年「災害時に頼りになる〝すごいくるま″」が続々登場!
② 水陸両用バギーに、〝ウニモグ″その性能に注目!

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南海トラフ巨大地震に備えて 県内初導入!

10月16日、西条市でお披露目されたのは、「津波・大規模風水害対策車」。
県内で初めて配備されました。

この車のすごいところは…
とにかくいろんなものを積んでいること!

2種類のボートに…

持ち運びできる小型ポンプに放水銃…

そして極め付きは、なんと!!
記者がその実力を確かめてみました。

このバギー、サイズは軽自動車ほどですが、坂道以外にも、丸太の上でも、ぬかるみでもへっちゃら、災害時に力を発揮します。

■実際に乗車した山下剛記者
「衝撃は思ったよりもなかったです。安定している感じがしました」

ここ西条市は、南海トラフ巨大地震発生時の浸水が想定される面積が県内で最も広く、死者も3500人以上と甚大な被害が予想されています。

■西条市消防本部 東消防署 塩崎康史特別救助隊長
「(南海トラフ巨大地震発生時は)冠水地域が結構広範囲に設定されていますので、そういったことがあった場合に機動性、走破性を生かした活動が行えるのかなと思う」

 

県警にも〝すごいくるま″登場!その名は〝ウニモグ″!

■機動隊員
「現場付近到着しました。なお土砂崩れ範囲にあっては50×100、50×100程度です」
「今から助けますよ。待とってくださいよ。いまから助けますからね」

こちらは、10月13日に行われた県警の訓練。
南海トラフ巨大地震を想定しています。

そこに登場したのがすごい車!
県警が今年7月に導入した高性能救助車、“ウニモグ”です。

搭載されたウインチを使って進路を塞ぐ軽自動車を軽々と移動させます。

そして、ウニモグの真骨頂が…
大きな石や急斜面がある河川敷を浅瀬ももろともせず縦横無尽に動き回るこの走破性です。


最高速度は時速90キロ、傾斜角40度の坂道をのぼることができる
というまさにモンスター!

災害の際、これまでは辿り着くことすら難しかった場所に機動隊員や資機材を運び、土砂などを蹴散らし、被災者を救い出せると期待が集まります。

■県警本部警備課 戒能吉昭災害対策官
「災害現場にはですね。我々警察の助けを待つ県民の方がいるということがありますので、どんな状況にありましても警察が現場に駆け付けるというために装備を活用して参りたいと思っております」

災害時に頼りになる、すごいくるまたち。
愛媛の皆さん、お見知りおきを!

 


 

この情報は2020年10月16日現在のものです。