防災や避難の “そうなんだ!” -9月1日防災の日に合わせて知ろう-

2020年9月1日放送

ポイント
① 8月29日に行われた愛媛県総合防災訓練で防災や避難に関する〝そうなんだ!″を取材
② 避難所に隠された「145」の意味、そして新型コロナ対策「分散避難」に隠れる危険と回避方法とは

 

動画で見る(字幕付き)

 

9月1日は〝防災の日″

青木 きょう9月1日は防災の日です。

白石 日本列島は本格的な台風シーズンに突入しました。
今年は特に、新型コロナにも気をつけながらの災害対策、そして避難行動が必要です。
そこでチャン4では、8月29日に行われた愛媛県の大規模な災害訓練を取材、防災や避難に関する納得の最新情報〝そうなんだ!″を紹介します。

8月29日、伊予市で行われた県などが主催する訓練、大雨と地震の同時発生という複合災害を想定したものでした。
参加者はおよそ6000人と大規模な訓練です。まずは、避難所を覗いてみました。

職員「こっちもZの形になるようにそれで中に入れていただく」

住民(寝転んで)「いいね、長さええわい。いいよ、しっかりしとる」
「作るのは難しくない、簡単ですよ」

近年の災害時には避難所に導入されることが多い、いわゆる「ダンボールベッド」。
地元伊予市の企業が製造しているのですが、この1枚の紙がすごいんです。

四国森紙業伊予事業所 田岡貞敏事業所長「この紙を中に入れます。で、同じように閉じます」

中村知事「そうか!それでぺちょってならなくなったのか」

田岡事業所長「数百キロぐらいまではこのベッド自体が荷重に耐えられます」

この紙1枚を入れることで格段に強度が増し、安心して寝られるということです。


■ダンボールベッドに住民は…

記者「寝られそうですか?」

住民「やっぱなんかシーツかなんかないとこのままは硬いけん下が」

住民「これが1週間、2週間続けば、それなりの不便さも感じてくると思いますよ」

ここで、避難所における〝そうなんだ!″ポイント。

避難生活が長くなるとベッドの寝心地は重要です。
そこで、何かクッションになるものを備えておくようにしましょう。

続いても避難所の〝そうなんだ!”ポイント。
145」って何だかわかります?

 

■伊予市 危機管理課 新田亮仙指導監

新田指導監「こう見た時に寝ている人はなかなか見えない。外からは」

記者「確かにこの距離だと全然見えないですね」

新田指導監「それと合わせて保健師とかが巡回してきたときに覗くことができる」

145」というのは145センチメートル。パーテーションの最適とされる高さなんです。

プラバシー保護と安全の確保に加えて、ベッドに座った状態でも頭の位置よりパーテーションが高いので飛沫が外に飛びにくく感染対策にもなるんです。

 

新型コロナ対策「分散避難」で気を付けること

国などは今年、新型コロナ対策として避難所以外の安全なところに避難する「分散避難」を呼び掛けています。
親戚の家やホテルなどの宿泊施設、また自家用車が分散避難先の例として挙げられます

保健師による巡回訓練
「車で避難されていると聞いたので健康チェック協力いただいてもいいですか?」

この車を使った避難、特に注意が必要です。

車中泊避難役の人
「やっぱり座席が狭いのでちょっと待っている間だけでも足が疲れる」

長時間狭い場所で同じ姿勢を続けると、血行が悪くなり、血の固まりが肺に詰まるエコノミークラス症候群の危険度が高まります。

そこでエコノミークラス症候群を回避する”そうなんだ!”ポイントを保健師の篠原さんに聞きました。

伊予市健康増進課 保健師 篠原知美さん
「リクライニングして足を少し高めに取っていただくとか」

実際に足を上げてもらいました。

「うん、そんな感じでしてもらってそれだけでも違うと思うんです。足の指先をこんな感じで曲げたり、動かす。足の方をマッサージすれば楽」

定期的に車の外に出て、軽い運動をすることも大切ということです。

 

実は愛媛県、災害時の動物救命先進県!?

訓練の現場で、「V」「M」「A」「T」の文字を発見しました。何でしょう?

県獣医師会 戒能豪会長
「えひめVMATっていう呼称。獣医療を被災現場へ早く届けて同行避難した被災動物を助けようという組織を作っています」

災害派遣獣医療チーム「VMAT(ブイマット)」!

被災した「人」を助ける医療チームDMATの動物版で、被災した「動物」の命を救う獣医師などで組織される医療チームなんです。

実は愛媛は、中四国で最も早くVMATを設立した、災害時の動物救命先進県なんです。
(中四国地区の各県獣医師会による。2020年9月1日現在 愛媛県と岡山県で設置済み)

 

ここで、”そうなんだ!”ポイント。
ずばり、「ペットの防災」。

戒能会長
「日頃食べ慣れたエサしか食べないっていう犬猫が多いものですから好き嫌いを把握したうえで準備したほうがいい」

缶詰などの日持ちのするエサと水を5日分以上備蓄しておくのが良いということです。

また、人とペットが一緒に避難所に向かう際には、におい対策グッズなどがひとつにまとめられた、防災バッグもオススメとのこと。
さらに、避難所でむやみに吠えたりしないよう、日頃からしっかり躾しておくことも必要とのことです。

戒能会長
「必要最低限の準備は動物を飼っているっていう責任があるわけですからそういう準備をぜひしておいていただきたい」

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青木 台風は事前に備えが可能です。早めに備えを心がけましょう。

 


 

この情報は2020年9月1日現在のものです。