ポイント |
初導入の“高機能救命ボート”とは?
全国で豪雨災害が相次ぐ中、県内では初めて松山市に「高機能救命ボート」が導入され8月13日、救助訓練が行われました。
訓練は、大雨で河川が氾濫し、高齢者福祉施設が浸水したという想定で行われ、消防隊員が施設に取り残された9人を「高機能救命ボート」で救助していきました。
「高機能救命ボート」は今年5月、松山市が県内の自治体では初めて運用を始めたもので災害現場で、がれきに当たっても破れにくい素材でできていて最大20人(隊員含む)を乗せることができます。
つまり、これまでのボートと比べて、より多くの人を一度に救助でき、迅速な救助を可能にします。
さらに長さ6.03m、幅3.05mと大きく、安定感もあります。
松山市中央消防署の関哲次署長は「先月発生した豪雨災害では、各地で多くの被害が出ましたのでこれを対岸の火事としてとらえず常に危機意識を持って訓練に励んでいきたい」と話しました。
また「高機能救命ボート」の船首には開閉式のスロープも備えられています。
これによって段差を解消することができるので、車椅子に乗った人も乗ったまま救助することができます。
消防隊員らは車いすに乗った人を救助する手順なども確認していました。
この情報は2020年8月13日現在のものです。